
「九谷和グラス」を製造・販売する清峰堂は、廃棄されるはずの破損した高品質なワイングラスを活用し、九谷焼のジョイントパーツを用いた独自技術によってアップサイクルした「リペアグラス」を、1月14日(水)より、清峰堂本社、清峰堂オンラインストアで販売している。価格は14,300円(税込)~、ガラス素材・形状、ジョイントパーツの絵柄により価格は異なる。
「リペアグラス」誕生の背景

清峰堂で製造を行う石川県の伝統的工芸品である九谷焼と、国内生産の手づくりの吹き硝子を融合させた「九谷和グラス」が誕生して20年余り。そんな中、ガラスや脚の破損による修理の依頼の中で、自宅でワイングラスを使う人から「ステムが折れてしまったが、口当たりが気に入っていたので再利用できないか」という声が届いたという。
そこで、本来は廃棄されてしまうものをさらに良いものに変え、喜んでもらえる商品を作れないかと考えたことをきっかけに、ステム部分が折れてしまったワイングラスや、シャンパーニュグラスなどを再活用した「リペアグラス」の開発に着手。この開発過程の取り組みに対し、いしかわエコデザイン賞2022資源循環賞を受賞している。
独自の接合技術による折れにくいグラス

「リペアグラス」の製造においては、従来の「九谷和グラス」の製造よりも、はるかに難しく高いレベルの技術が求められるという。

グラスのボウル部分とステム部分を、九谷焼で制作したオリジナルのジョイントパーツを用いて独自技術で接合し、「九谷和グラス」同様、母材破壊レベルにまで強度を高めた接合技術を応用している。これにより、ステムの強度が高まり、折れにくいグラスが生まれるという。
通常商品と変わらぬ満足度

「リペアグラス」に使用するボウル部分は、マシンメイドガラスやハンドメイドガラス含め、破損してしまった高品質なワイングラスやシャンパーニュグラスを活用している。アップサイクルでありながらも、通常商品と変わらぬ満足度のあるグラスとして利用できるという。
職人が手作業で絵付けする九谷焼のジョイントパーツ

ステム部分の接合部分に用いられる、オリジナルの九谷焼のジョイントパーツの絵付けは、熟練の職人が一つ一つ手作業で行っている。
小さなパーツに施される25種類以上もの繊細な絵付けは、熟練の職人の技術あってなせるもの。脚の長さや種類、ボウルの大きさなど、ひとつとして同じものが作れない、世界でたったひとつしかないグラスだ。一つ一つ異なる表情を見せる「リペアグラス」は、特別な日の食卓やパーティにも華を添えてくれる。
「九谷和グラス」について
「九谷和グラス」は、石川県が誇る伝統的工芸品・九谷焼と、江戸硝子をはじめとする国内生産の手づくりの吹き硝子を融合させてできた、「和洋空間の自然調和」をコンセプトとして作り出されたグラス。
接合部の強度が母材破壊レベルに達していることが高く評価され、2006年度グッドデザイン賞(新領域デザイン部門)を受賞している。
九谷焼磁器で出来た台座(脚)部分は、素地成形、絵付加工ともに手づくりにこだわり、ガラスもすべて国内生産の手づくりされた吹き硝子を使用している。
創業60年以上の清峰堂が、伝統と技術から生みだしたサステナブルな「リペアグラス」をチェックしてみては。
■清峰堂本社ショップ安堵ショールーム ギャラリー陶創館
所在地:石川県能美市新保町ヲ48
営業時間:9:00~12:00、13:00~17:00
HP:https://www.seihou-do.com/index.html
清峰堂オンラインストア リペアグラス商品ページ:https://seihou-do.shop/view/category/repair-glass
(yukari)